プロジェクト04 の参加ブランドであるRESYURYU(リシュリュ)は東京・南青山の直営店をよりパーソナルなショッピング体験を目指し、2021年6月に完全予約制営業をスタート。デザイナー桜川さんにものつくりに対する今の気持ちを伺いました

YURIE SAKURAKAWA
designer

■ブランドコンセプト
“趣味趣向、流行をリスタイルする”という意味を込めて2018年に誕生しました。リスタイルの”RE”、趣味の”SYU”、流行の”RYU”が語源です。コーディネート次第で日常にも非日常のシーンにもフィットする上質で華やかなコレクションは、まさに今を生きる女性たちに向けて贈る“戦闘服”をイメージしています。伝統や歴史的背景にジャパニーズカルチャーをミックスした世界観は、日本の職人技が生み出す繊細なディテールやテキスタイルによって表現しています。
■2021AWのイメージや注目して欲しいところ
純粋さの象徴とも言われている「蓮」をテーマに、泥の中の様子と水面の上で凛と花を咲かせる様子のコントラスト、まっすぐ伸びる姿をディテールや生地感で表現しています。リーンなデザインと洗練されたディテールが、纏う人に揺るがない意志と落ち着いた佇まいを感じさせるコレクションです。
■ブランドとしてこれからしていきたいこと
たくさんの人に着てもらい、日常の中にちょっとした楽しみを感じてもらいたいという思いがあります。また、短期間のトレンドを追いすぎないものづくりをし、長くご愛用いただけるものを作っていきたいです。廃棄をなくす、リサイクル生地を積極的に取り入れる等、サステナブルなものづくりを引き続き意識していきます。また毎回好評いただいているPOPUPストアへの出店を今後も続けていき、多くの方にRE SYU RYUを知っていただきたいです。

■今の仕事を始められたきっかけ
もともと大学で芸術学部演劇学科の舞踊コースを専攻し、クラシックバレエやダンス、舞踊を学んでいました。舞台での衣装はすべて自分が手掛けていたこともあって、そのときに洋服作りについて興味を抱きました。ちょうど父が国産デニムを取り扱うデニムブランド”rashink(ラシンク)”を立ち上げた時期に、一度アパレルについて勉強をしてみようと思ったことがきっかけでした。きちんと決意してからは、働きながら文化服装学院服装科の夜間部に通いました。衣装と洋服は大きく違いましたが、生地選びやデザインなどOEMの会社に協力していただきながら、2018年の春夏コレクションでデビューしました。
■デザイナー桜川さんの経歴
日本大学芸術学部在学中に芸術学部長賞を受賞。卒業後は芸能プロダクションに所属しアーティストのバックダンサーを務めながら自身のユニットを結成し、振り付け及び動画の構成や音楽編成、衣装制作、ライブプロデューサーとして活躍。その幅広い経験を生かし、2018年に日常と非日常の間をコンセプトに掲げるウィメンズブランド「RE SYU RYU」を立ち上げ、クリエイティブディレクターとしてデザイン及びビジュアルのディレクションを務める。
■作っているものを通して伝えたいこと
たくさんの人に着てもらい、日常の中にちょっとした楽し完全な日常着というよりも着ている自分に自信がもてるような、ちょっとテンションがあがるような洋服を作りたいと思っています。日本では、TPOに合わせたファッションを楽しむという概念は少ないように思いますが、だからこそちょっと良い場所に出掛けたくなるような一着を作る。結婚式はもちろんですが、例えば高級なレストランに出掛けるとか、デートでの勝負服や戦闘服になるような、日常と非日常の間ですね。どちらでも着られるけれど、それは着ていただく方のコーディネートで様変わりする、パーソナルなスタイルの提案です。
WEB SITE / https://resyuryu.com
ONLINE SHOP https://www.ninjin.co.jp/online-store/index.aspx
INSTAGRAM https://www.instagram.com/resyuryu_official/